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冬の厳しい寒さを考慮し、日射を最大限取り込めるよう、西日が入る場所にリビングをレイアウトし、吹き抜けにも大開口を設けた。夏は周囲の木々の葉が茂って陽射しを遮るのでとても涼しい
マホガニー面材を使用した、輸入品のシステムキッチン。腰をかがめずに調理ができるよう、現場施工時に細かく高さを調整した
大きな吹き抜けと採光窓を設けた開放感たっぷりのリビング。蓄熱性のあるテラコッタタイルの床で、床暖房と薪ストーブも設置しているので、冬でも寒さ知らず
リビングの吹き抜け。レッドシダーの屋根なり天井と天窓が山小屋の趣を演出。2階は個室
2階階段ホールの一角には、造作の洗面台が設えられている。その両脇は、屋根裏を生かした納戸スペース
2階にある洋室。屋根なりの天井にはレッドシダーが張られ、今も清々しい香りを放っている
母屋の隣に建設した温泉とサウナが楽しめる温泉棟。母屋とは渡り廊下でつながっており、地元の友人にも開放している
落ち葉が降りそそぐデッキで談笑するAさん(写真右)と青木社長。「家のこと以外にも、地域のいろんなことも相談できる青木さんは、今では家族のような存在です」とAさん
約1000坪の敷地にもともと生えていた木々を生かしながら建てられたAさん宅は、森の四季にそっと包まれるよう
三角屋根と塗り壁、木製サッシが美しい調和を見せるファサード。歳月の流れを感じさせない端正な外観は、こまめなメンテナンスの賜物
Aさん宅の上水は摩周湖から湧き出している伏流水を利用している。地下タンクに貯めて、オーバーフロー分はこの池を経て森の小川に還流。こうした工事も青木建設が実施。清々しい水音が聞こえるこの場所はAさんのお気に入り

歳月とともに深まる絆に住まう喜びも増しています

弟子屈町 / Aさん宅

自然豊かな摩周の森に見つけた理想郷

 摩周湖から湧き出した清らかな水が流れる弟子屈町の雑木林。春から夏は緑、秋には紅葉、冬は白銀に染め上げられる森に包まれるように、築15年のAさん宅は建っています。

 神奈川県に住んでいたAさんは、若い頃から山登りやキャンプが大好きで、時間があれば自然の中で過ごしていたといいます。「子育てを終えて、キャンピングカーで北海道のあちこちをまわりました。北国らしい冷涼な気候と土地の人情が厚い弟子屈にすっかり魅了され、気づいたら住みついていました」。

 そんなAさんが、ある時、何気なく手にした1冊の雑誌。そこに掲載されていた1軒のログハウスに、Aさんの目は釘付けになります。小川が流れる森に建つその家が、まさに脳裏に思い描いていた終の棲家にぴったりのロケーションだったのです。地元の業者が分譲地として売り出していることを知ったAさんは早速見に行き、ひと目で気に入ったそうです。道東の自然を凝縮したような分譲地で、点在する建物の多くはAさんのような本州からの移住者がオーナー。その建築を手掛けていたのが、釧路市にある青木建設でした。Aさんが眼を留めたログハウスの持ち主から青木建設を紹介され、新築の相談をしたそうです。「社長さん自ら、熱心に話を聞いてくださったのが、昨日のことのようです。やさしそうで誠実な人柄がとても印象的でした。ここなら安心だと、施工をお願いすることにしました」。

土木工事も得意な原野のパイオニア

 5年以上、屈斜路湖のほとりでキャンプ生活を送っていたAさんには、全国各地からやって来たキャンプ仲間、地元の友人がたくさんいました。新築を決めた理由の一つに、自然の中で培ってきた友情をあたためる場を設けたい、という思いもあったそう。そんなAさんが長年あたためてきたプランをもとにした家づくりのテーマは「大好きな弟子屈の自然を五感で楽しめる住まい」。青木建設は、地元工務店ならではの経験を生かし、冬も快適に暮らせる住まいを完成させました。「私たちは、一般的な住宅地だけでなく、こうした山林や原野での建築実績も多いので、一般住宅と同等の生活環境を整えるのも得意とするところです。上下水道の整備、外構工事など、トータルでお客様の希望を取り入れた家づくりを行っています」と、青木建設の青木社長。Aさんは「水洗トイレ用の自然にやさしい浄化槽の埋設工事ができると聞いたのも、依頼の決め手でした。さすがにここでの水洗トイレは無理だと思っていましたから」と当時を振り返ります。

 Aさんの夢の住処は、2000年に完成。テラコッタタイル敷きの床に薪ストーブ、窓を随所に設けたLDKはコンサバトリーのようです。四季折々の彩りが染み込むようなLDKは、Aさん自慢のもてなし空間になりました。「回遊動線なので動きやすく、キッチン裏には大きな食品庫もあります。大自然の中に居て、都会の暮らしと変わらぬ快適な生活が実現できました」。

15年の時を経てなお変わらぬ第一印象

 新居と一緒に、Aさんは青木建設に別棟の温泉棟や車庫の施工を依頼。屋根の塗り替えや、外壁、ウッドデッキの補修なども行ってきました。「家はできてお終いではありません。うちは完成後のお付き合いを大事にしているんです」と、青木社長。15年の歳月と思い出が染み込んだ母屋はあちこちに暮らしの痕跡が刻まれていますが、地域に密着した工務店ならではのきめ細かなアフターメンテナンスによって、新築当時と変わらぬ心地よさを保ち続けています。「青木さんは、近くに現場があるからと言って今でも頻繁に立ち寄ってくれて、家の周りに不具合がないかを見てくれます。困ったことがあった時もすぐに来てくれるんですよ。最初に出会った時の親切でやさしい印象は今でも変わりません。家への愛着も、青木さんの笑顔を見るたびに増しています」。

 Aさんは還暦を機に、山は登るものから観るものに替えたといいます。キャンピングカーで遠出をすることもなくなりました。その代わりに、キャンプ生活を始めた頃からの地元の友人が毎日のように訪ねてきてくれ、遠くから遊びに来る仲間もいるそうです。「考えてみれば、森に囲まれたこの家は、走らないキャンピングカーのようなものですね。そう思えば、やはり夢のような生活です」と、嬉しそうに話してくれました。

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